2019.05.13
バイオペットのご紹介
再生可能なバイオマス資源を原料に、化学的または生物学的に合成することで得られるプラスチックの事をバイオマスプラスチックといい、今回はそのPETをご紹介します。
バイオPET とは、PET(ポリエチレンテレフタレート)の原料であるテレフタル酸(重量構成比70%)とモノエチレングリコール(重量構成比30%)のうち、モノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもの。
【従来PETとほぼ同品質】
- ・ 寸法、落下強度、品質評価はクリアしており現行品と変わりません。
- ・ 色目に関しては少し原料ロットによるバラツキがあると考えられますが、ほぼ変わりありません。
- ・ 後加工の塗装、印刷、HOTにつきましても現行品と変わりません。
- ・ 耐内容物テストは従来品同様、必ず行ってください。
- ・ 生分解ではありません。
- ・ バイオマスマークの取得は可能ですが、商品ごとの登録、 認証が必要で、申請料、使用料(2年毎の更新)も必要となります。
焼却処分した場合でも、バイオマスのもつカーボンニュートラル※性から、大気中のCO2の濃度を上昇させないという特徴がある。これにより、地球温暖化の防止や化石資源への依存 度低減にも貢献することが期待される。
※カーボンニュートラル:植物は光合成により大気からCO2を吸収し成長しているため、植物を焼却してもライフサイクルの中では大気中のCO2を増加させないとの考え方